読書好きが思う、読書のメリット

読書

こんにちは、らくとです。
小学生の頃から本が好きで、大人になった今までずっと本を読み続けてきました。
そんな私が読書好きでよかったと思うこと、趣味として読書を勧めたい理由をここで紹介します。

Sofia IivarinenによるPixabayからの画像

1.趣味としての読書

 みなさんは「趣味は何ですか?」と聞かれたときになんと答えますか?
 映画鑑賞、音楽鑑賞、ゲーム、料理、スポーツ、写真、登山・・・いろいろな趣味がありますが、「読書」を趣味としている人はどれほどいるのでしょうか。

 総務省統計局が令和3年10月20日に行った「社会生活基本調査」の、「Ⅱ1年間の主な生活行動」の中の「趣味・娯楽」という項目で、その答えが示されています。
(出典「令和3年社会生活基本調査結果」(総務省統計局):令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要 (stat.go.jp)
 それによると、「趣味・娯楽」の行動者率は86.3%となっており、つまりはそれだけの割合の人が趣味を持っているということになります。そしてその中でも、「読書」を趣味として答えた人の割合は、男性が28.7%、女性が34.4%となっており、これは音楽鑑賞、映画鑑賞(映画館以外)、ゲーム、マンガに次いで5番目に多い割合となっています。
 最近では若者の「読書離れ」や「活字離れ」が進んでいるとされ、実際に調査でも2016年と2021年を比較すると、読書と答えた人の割合は少し下がってはいます。しかし、前述したように、それでも大体3分の1ほどの人が読書を趣味としていることがデータとして出ており、読書はなかなかポピュラーな趣味であると言えます。では、なぜ読書を趣味にする人は多いのでしょうか。

 もちろん私も趣味は読書ですが、そんな私が個人的に思うのは、読書って趣味にしやすい、ということです。なぜそう思うのか、理由を説明します。

2.読書が「趣味にしやすい」理由

なぜ読書は趣味にしやすいのか。理由は3つあります。

1.ハードルが低い

 まず一つ目は、「ハードルが低い」ということです。
 「読書って賢い人がするもの」というイメージを持ってはいませんか?
 そんなことは全くありません。読書を趣味にしようと思い立てば、誰でも、そして極端な話たった今からでも、始めることができるのです。家にある本を1冊手に取って、開くだけでいいのです
 「でも趣味っていうからには、月に十冊くらい読まないといけないんじゃないの?」と思ってますか?そんなこともありません。月に2,3冊でも、あなたが読書を楽しいと思えれば、そしてこれは自分の趣味なんだと思えれば、それは立派な趣味なのです。
 このように、読書は、特に事前準備も予備知識もいらず、そしてここからが趣味、というような最低ラインもはっきり定められていない、ハードルの低い趣味だといえます。

2.お金がかからない

 二つ目は、「あまりお金がかからない」ということです。
 読書をするのに必要なのは読む本とあなたの身体一つだけ。特別な道具や装備もいりません。買う必要があるとすれば本だけですが、本一冊もそれほど高い値段ではありません。本は大体一冊で完結するものが多いので、マンガのように一つの物語を読むのに何十冊も買う必要もありません。
 また、読む本を全て買わなくても、図書館で借りて読んで、気に入って手元に置いておきたいと思ったものや、お気に入りの作家さんの本だけ買う、ということもできます。
 少し下世話な話ですが、このように、読書にはお金がそれほどかからないため、誰でも気軽に趣味にすることができます。

3.いつでもどこでもできる

 三つ目は、「いつでもどこでもできる」ということです。
 読書というのは、本と時間さえあれば、いつでもどこでもできます。電車の中、待ち時間、休み時間。そういう中途半端に空いた暇な時間、あなたは何をしていますか?
 読書はもちろん、そういう時間にすることも可能です。それが面白い本ならば、時間はあっという間に過ぎます。私もよくそういう空き時間に読書をするのですが、いつも「え?もう時間なの?」と思うくらいです。
 このように、いつでもどこでも、すぐにすることのできるという気軽さが、読書にはあります。

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 しかし、「趣味にしやすい」だけでは、趣味として読書を勧める理由としては弱すぎますよね?
 もちろん、読書には、「趣味にしたい」と思えるような点も多々あります。
 ここからは、読書のメリット、私が読書をしていて良かったと思うことについて、いくつかあげていきたいと思います。

3.読書のメリット

 読書のメリットはたくさんあるのですが、その中でも特に、実際に私が読書好きとして実感しているメリットを4つ紹介したいと思います。

1.語彙力が高まる

 一つ目のメリットは、「語彙力が高まる」ということです。
 語彙力というのは、社会人として、人と会話をしたり文章を読んだり書いたりする上で重要になってくる能力です。読書は、それを高めてくれます。
 本を読んでいると、知らない言葉や慣用句がたくさん出てきます。大人になった今でも、本の中で初めて出会う言葉はたくさんあります。
 そういった言葉にぶつかる度に私は、文脈の中で意味を大体推測してから、辞書(最近ではスマホで検索)でその言葉の意味を調べます。そして新しい言葉が自分の中で一つ増えるたびに、日本語って奥が深いなあ、と思うのです。
 ただ言葉を知っているだけではなく、実際にその言葉を使えないと意味がないのですが、その力も本を読むことで身につきます。というのも、その言葉が本の中でどのように使われていたのかを思い出せばいいのです。本の中で、「この言葉はこういう場面でよく使われる」「この言葉はこれに対する表現でよく目にする」、こんな風に考えて、それを真似すれば、正しい場面で、適切にその言葉を使うことができるようになります。

2.国語が得意になる

 二つ目のメリットは「国語が得意になる」ということです。
 国語は学校で習う教科の中でも特に重要な教科です。長い文章を読んで、その文章の主旨や、登場人物の感情などを読み取り、かつそれを指定された字数でまとめなければなりません。
 国語が苦手、という人はよく聞きます。そもそも長い文章を読む、ということすら苦だという人も少なくありません。
 そんな国語という教科において、普段から本を読んでいるということは、大きなアドバンテージになります。そもそも長い文章を読むことは慣れているので苦にもなりませんし、本を読むことで身につく読解力や語彙力も国語の問題を解く上でとても重要になってきます。
 また、本を読んでいると、文章力も自然と身につきます。何しろ本というお手本をずっと習慣的に読んでいるわけですので、どのように書けば分かりやすいか、自分の言いたいことがはっきりと伝わるかが自然と分かるようになるのです。そのため、作文なども上手くなります。
 現に小学生のときからずっと本を読み続けている私は、小学校・中学校・高校と一貫して一番得意な教科は国語でしたし、大学でのレポート課題や、少し長い文を書かなければならないテスト(法学部でした)でも、すらすらと書くことができ、秀・優・良・可と四段階の評価の中で秀や優をもらえることも多かったです。
 またそういった国語力は、学業だけでなく、社会に出てからも大いに役立ちます。

3.視野が広がる

 三つ目のメリットは「視野が広がる」ということです。
 読書をしていると、本を通して、自分の知らなかったこと、それまで知る機会のなかったことを知り、視野を広めることができます。
 例えば戦争の本を読めば、戦争を経験していない世代の私たちでも戦争の様子、その中に生きた人々の思いを知ることができますし、児童虐待について書かれた本を読めば、そんなものとは縁遠い人でも、その悲惨な現実について知ることができます。ある職業の人が主人公の本を読めば、その職業について詳しく知ることができます。
 もちろんより正確に、かつ詳しくそれらを知るためには、実際に体験した人の話を聞くのが一番ですが、それにはかなり手間がかかり、大変です。一方本だと、読むだけでそれを知ることができます。詳しく知ることはできないかもしれませんが、ちょっと窓を開くように、その一部分を、本を通して私たちは見ることができるのです。
 それは、私たちが新しいことに興味を持ったり、考えや認識を改めるきっかけにもなります

4.感受性が豊かになる

 四つ目は、「感受性が豊かになる」ということです。
 感受性とは、外からの刺激や印象を深く感じ取って、心に受け止める能力のことを言います。例えば美しい景色を見て深く感動したり、他の人の気持ちを汲み取ってそれに深く共感したりする人を感受性豊かな人と言ったりします。
 感受性が豊かになるということはつまり、ささいなものにも感動したり、感情移入したり、感傷に浸ったりするということで、そのような豊かな心を持ち続けることはとても大切なことだと思います
 読書をしていると、とても美しい表現にたくさん出会います。毎日見ているような何気ない景色でも、作家さんが表現すると、たちまち美しく特別な景色に変わります。しかも、言葉だけで表現されているので、私たちはそれを自由に想像することができます。
 本の中でそのような表現に出会い続けると、現実で出会うふとした光景にも目を向けてみようという気になれます。「あの作家さんが描いていたのはこんな光景だったのだろうか」「あの作家さんだったらこの風景をどのように描くだろう」と想像しながら街を歩くのも楽しいものです。
 このように、読書は私たちの感受性を育ててくれます。

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4.まとめ

どうでしたか?ここでは、

1.読書は結構ポピュラーな趣味であること
2.「ハードルが低い」「お金がかからない」「いつでもどこでもできる」この3点から、読書は趣味にしやすいということ
3.「語彙力が高まる」「国語が得意になる」「視野が広がる」「感受性が豊かになる」という読書の4つのメリット

を紹介しました。
このブログを見て、「読書、私も始めてみようかな・・・」と思ってもらえたらとても嬉しいです。
では、また。

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